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  • 執筆者の写真藤居 昌幹

森を育てる


森という漢字は

上野大きな気が合って

下に少し小さい木がふたつ並んでいます。


森は、そういうふうにいろんな木があるほうがいい。

それが森としていちばん安定したすがたであり

食べものも採れれば、動物も森林で暮らせます。


植林して育てているスギやヒノキの若い人工林は

そうした森になる途中の林です。

同じ大きさの木ばかり並んでいます。


木々の数や枝葉の量を調整していくことは

見えない根を調整することでもあり

太陽の光を調整していくことでもあります。


こうした地道な作業をつづけていき

大小のいろいろな木が育ち

安定したすがたの森が育っていきます。


自然を管理するのではなくて

自然を巧みに活かすのが林業であり

森林全体の環境を考えなければ木は育つことができません。


林業という仕事は

「木を育てる」という仕事をして

「森を育てる」という大きな仕事をなしとげているのです。


建築様式が変わってきて

柱が壁に入っている家が多くなりました。

天塩をかけて育った木が見える家はどうなのでしょう。


木材という素材そのものを活かした

美しい建材、内装の仕上げ材として

柱や梁が見える、美しい木の家を知ってもらう努力が必要ですね。


単調な「林」を多様な「森」に育てて行くには

消費者のみなさまに木材を使っていただけるように

森林を知っていただく取り組みも必要です。


下流域に住んでいる人は上流域の暮らしや森林をイメージし

上流域に住んでいる人は下流域の暮らしや海をイメージすることにより

お互いの存在があって自分たちの暮らしがあることを自覚できればと思う。


源流には、誰も手をつていないような森林もあってほしい。

こういうイメージをできる人が多くなることにより

私たちの住む環境も暮らしも豊かになっていくと思う。


報恩感謝

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合掌

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