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  • 執筆者の写真藤居 昌幹

春の長浜曳山まつり

2020年3月20日記事


令和2年、十二支の干支は子年。

おだやかなお正月の日々が続いていたところへ

中国が震源となる「新型コロナウィルス」の情報が入ってきた。


こんなに身近なことになるなど

誰が想像したでしょうか。

気がつけば足元で音がなっていたという感じです。


私の住む長浜では

いまのところ感染という事態にはいたっていません。

人口密度が低い地域というのも多少の安心感はあります。


長浜市は琵琶湖とほぼ同じ面積に12万人の人が暮らしています。

春本番を前にしたこの時期の長浜は

例年なら4月の長浜曳山祭の準備をしているころです。


しかし、国内の新型コロナウィルスの感染拡大の状況を鑑みて

4月から秋へと延期が決まりました。

残念ですが、主役が子どもの祭だけに、安全を最優先に考えた結果です。


私は、令和2年度の長浜曳山祭を執行する責任を持つ

總當番という組織の副委員長という重責を担っています。

今回の延期を決断した当事者であり、責任者でした。


長浜曳山祭の四百年の伝統と歴史のなかで

延期というのは初めてです。

これまでに戦乱などにより中止はありました。


苦渋の決断でしたが

主役の子どもたち、祭を支えてくれる若衆・山車の曳く人、祭の見るひとの安全を考えると

妥当な判断だったと思っています。


4月に祭があれば、まもなく町じゅうに囃子(シャギリ)の音色が流れ

こころがうきうきして桜の便りが近づいてきたよろこびを感じ

楽しく、明るい、暖かい春を待つころです。


長浜の今年の春は

ちょっと違った雰囲気につつまれて

迎えることになります。


これから秋のお祭りの準備をしていきます。

もともと長浜曳山祭は秋に行われていました。

84年ぶりに秋の開催となります。


秋の祭りを例年以上に盛大に開催し

祭を執行する楽しみ、祭を見る楽しみ

それぞれの立場で、みんなが楽しめる祭りにしたいと思います。


神さまがくださった秋への延期という贈り物を

どのように活かすことができるのかは

祭りの執行責任を負う私たち總當番の手腕にかかっています。


すべていっさいを感謝の心で受け止めて

總當番と出場する山組、そして関係者の方々と力を合わせて

私は總當番副委員長としての務めを果たしていきます。


報恩感謝

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