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執筆者の写真藤居 昌幹

聖徳太子の御心

2021年1月30日記事


令和3年の初めての投稿となります。 コロナ禍で明け暮れた令和2年の一年間でした。 年を超えても状況は変わらず、どちらかというと感染は拡大傾向にあります。 そのような中、1月22日に長浜材木商太子講の新年初集会を開会しました。 昨年は、私の家が当番で、聖徳太子様をお祀りする御堂を御守させていただきました。 今年は、三ツ橋材木店の三橋様の家が当番で、一年間、御守してくださいます。 記録によると約二百六十年続く太子講です。 現在、講員は七名であり、その間に講員は入れ替わっています。 今年当番の三橋様は、長浜の材木店では最も長い歴史を持っておられます。 弊社は、創業はもっと古いのですが、 江戸時代は船大工を業として営んでおり 材木商になったのは明治時代なので、それ以来、講員として仲間に入れていただきました。 毎年、1月22日と初集会の日は決められています。 2月22日が聖徳太子様のご命日になることから 新年の22日と決められたわけです。 私が幼少の時は、祖父が講員として参加しており 当番で御堂の御守をしていたのを見ていました。 そして、父が受け継ぎ、今は私が受け継いでいます。 代が受け継がれる時を契機に退会される家もあります。 それぞれの家に考え方があるので仕方がないことでありますが 先代がして来られたことを止めてしまうのは、勿体ないと思うのは私だけでしょうか。 新講員を迎えるには、講員全員の同意が条件となります。 また、少なくとも三代目であることも、講員として推薦される条件になっています。 止めるのは容易ですが、始めるのはなかなかであり、まして継続するのは至難の業です。 このようなことは、いろいろなことに当てはまるのではと思います。 「継続は力なり」と言われる由縁はここにあるように思います。 コロナ禍により、さまざまなところで「継続」ということを試されているようにも思います。 これから社会は変化し進化していくでしょう。 これが正しい、これは正しくないということはありません。 自分が正しいと信じる道を真っ直ぐに進むだだけです。 聖徳太子様の御心はそこに真実があると思います。 私は、先祖から受け継いだものの中で この太子講は子孫へつないでいくことが正しいと信じます。 商いの道も同じ、天から授かった使命に則って、前に進みます。 木と山をまもり、まちを元気にして行きたいと思います。 報恩感謝


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