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執筆者の写真藤居 昌幹

林業の蘇生

2020年6月18日記事


「林業を好転させる」というテーマの研修会に 2年前の平成30年11月に参加したことがきっかけとなり 山と木のことを、改めて考えて見つめ直しています。 この研修会の講師が野村隆哉先生という方で 滋賀県湖南市で研究所を持ち、熱化学還元処理技術の研究・開発をして来られました。 京都大学の研究時代から合わせると40年近く続けておられます。 私の妻の実家が林業を営んでいることや 私自身も木材産業に携わってきましたから 林業が抱える問題については理解していました。 とは言え、なかなか有効に打つ手立てがなく 妻の実家の山を含めて、自分の出来る範囲しか手が出せず そこから一歩踏み出していなかった自分があります。 先週のブログでも紹介した 長野県の南木曾木材産業㈱の柴原社長さんは 「林業の蘇生」というキーワードを使っておられます。 私は「林業の蘇生」という言葉を知ったとき その言葉に強い衝撃を受けました。 だって、「蘇生」ですよ。 皆さんは、「蘇生」ってどういうふうに受け止められますか。 林業が抱える問題の深刻さが この「蘇生」という言葉を使っているところに現れていると思うのです。 それまでは「林業の再生」という言葉を使っていましたが その日から「林業の蘇生」を使うようにして 山と木をまもるために不退転の決意で実効ある行動を取っていくことにしました。 このブログを読んでいる皆さんにとって 山や森林がどうなっているとか、林業がどうなっているとか まったく関係のない、どこか遠いところの話だと思います。 本当は身近な話なのに、気づいていないだけなのです。 近年、台風や豪雨などによる大規模な自然災害があちこちで発生しています。 これが、山や森林の荒廃と関係があるとしたら・・・どのように考えられますか。 このまま林業を放棄する状態が続き 山や森林の管理が疎かになっていたら あなたの近くで大規模な土砂崩れなどが起きるかもしれません。 それだけではありません。 山や森林の荒廃は獣害や水害と直結しているので 里山の下に広がる田畑ご収穫や下流の海の漁獲高にも大きく影響していきます。 私たちの生活そのものにも影響を及ぼしかねない その状態の一歩手前まで 山や森林の荒廃の現状は来ています。 みなさんと一緒に、木に携わる関係の業者や職人のすべての人が 行政も巻き込んで 知恵を出し合って「林業の蘇生」への行動を起こしましょう。 これから、必要な情報をお伝えしていきますので 共感していただける方には 「林業の蘇生」のための行動に参加をしていただきたいと思います。


報恩感謝



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