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  • 執筆者の写真藤居 昌幹

国有林と民有林

2020年3月5日記事


日本の森林2515万㎡のうち国有林は765万㎡です。

森林面積の3割、国土の2割が国有林ということになり

国が管理する森林で、林野庁が大部分を管理しています。


そして、その他の7割が民有林で1730万㎡あります。

このうち地方自治体が管理する公有林が273万㎡で

民間の企業、個人が所有する私有林が1457万㎡となっています。


数字をみてもピンと来ないと思いますが

日本の国土のほとんどのところで、まわりを見渡せば山が見えるか

あるいは山に囲まれているかだと思います。


私の住む長浜は東に標高1337mの伊吹山を望み

西側には琵琶湖があり、その向こうに比良山系の山が見えます。

山と湖に囲まれた美しい環境のまちに住んで喜びを感じています。


初めて、関東の千葉県柏市へ合宿の研修に行ったときのこと

朝7時からキャンパスの広場で朝礼があったのですが

まわりを見ても山が一つも見えませんでした。


いつも山に囲まれ、山を見ながら育ち

そういう環境で生活や仕事をしている私にとって

違和感をもちどこか落ち着かなかったという記憶があります。


山に入ると

なんとも言えない

癒される気持ちになります。


私の場合は登山とかハイキングやキャンプではなく

山のお仕事のために

山に入ることがほとんどです。


長浜の山々には

熊、鹿、猪、猿などの獣がたくさん生活しています。

なので、山に入るときは柴犬を連れて行きます。


獣の気配を察知する能力は

人間の比ではありません。

柴犬のおかげで安心して山のお仕事をすることができるのです。


今、日本の山は病んでいます。

経済的に成り立たないため

放置されている森林が多くを占めています。


今の季節になると

花粉症で困っている人にとっては

つらい日々を送っておられます。


直接の原因は花粉であることは間違いありませんが

以前は、今のように花粉症で困っている人の話はほとんど聞かなかったので

空気汚染・食品添加物・住宅環境などが複合要因としてあるのではと感じます。


私は今年還暦を迎えました。

昔ならもう老人ですが、人生百年時代と言われ

まだまだこれからです。


私は還暦からの人生を

山と木を守るお仕事に身を捧げて

林業再生の実現に努めて行きます。


私はこのお仕事を神さまからさずかったお仕事と受けとめています。

山の木で生活ができる、経済的に成り立つ

そのような林業を育てて行きたいと思います。


それにはみなさんに森林に関心を寄せていただきたいのです。

山は単なる景色ではありません。

山から流れる水が私たちの生活と密接なつながりがあります。


そのことに関心を寄せていただきたいと思います。

これから、木材の素材そのものを生かした

住宅建材、家具、生活用品の販売を手掛けていきます。


一昔前は、お餅をつく「臼と杵」、ご飯をいれる「おひつ」、さまざまな用途の「桶」

そして、住宅の内装に使う床板、天井板などはすべて無垢の木でした。

家具もそうでした。


木の素材に囲まれる生活が普通でした。

今の生活環境を見渡してください。

どちらがよいかは嗜好があると思いますが、心の豊かな生活はどちらでしょうか。


時代に逆行することは道徳ではありません。

科学技術の恩恵をうけた便利で豊かな生活は必要です。

そのなかで、住んでいる家の環境は少し見直す時期にきていると思います。


木材の素材そのものを生かした建材で囲まれる住空間で

木のもつ味わいと温かみを感じながら

心豊かな生活をしていただきたいと祈っています。


みんな幸せに、もっと幸せに

みんなが幸せになりますように、家族が幸せになりますように

みなさまの健康とお幸せをこころからお祈りしております。


木材の素材をふんだんに使ってつくる住空間

それは、住む人の健康につながるだけでなく

国土の80%を占める森林の健康にもつながっていくのです。


報恩感謝

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