令和3年の初めての投稿となります。
コロナ禍で明け暮れた令和2年の一年間でした。
年を超えても状況は変わらず、どちらかというと感染は拡大傾向にあります。
そのような中、1月22日に長浜材木商太子講の新年初集会を開会しました。
昨年は、私の家が当番で、聖徳太子様をお祀りする御堂を御守させていただきました。
今年は、三ツ橋材木店の三橋様の家が当番で、一年間、御守してくださいます。
記録によると約二百六十年続く太子講です。
現在、講員は七名であり、その間に講員は入れ替わっています。
今年当番の三橋様は、長浜の材木店では最も長い歴史を持っておられます。
弊社は、創業はもっと古いのですが、
江戸時代は船大工を業として営んでおり
材木商になったのは明治時代なので、それ以来、講員として仲間に入れていただきました。
毎年、1月22日と初集会の日は決められています。
2月22日が聖徳太子様のご命日になることから
新年の22日と決められたわけです。
私が幼少の時は、祖父が講員として参加しており
当番で御堂の御守をしていたのを見ていました。
そして、父が受け継ぎ、今は私が受け継いでいます。
代が受け継がれる時を契機に退会される家もあります。
それぞれの家に考え方があるので仕方がないことでありますが
先代がして来られたことを止めてしまうのは、勿体ないと思うのは私だけでしょうか。
新講員を迎えるには、講員全員の同意が条件となります。
また、少なくとも三代目であることも、講員として推薦される条件になっています。
止めるのは容易ですが、始めるのはなかなかであり、まして継続するのは至難の業です。
このようなことは、いろいろなことに当てはまるのではと思います。
「継続は力なり」と言われる由縁はここにあるように思います。
コロナ禍により、さまざまなところで「継続」ということを試されているようにも思います。
これから社会は変化し進化していくでしょう。
これが正しい、これは正しくないということはありません。
自分が正しいと信じる道を真っ直ぐに進むだだけです。
聖徳太子様の御心はそこに真実があると思います。
私は、先祖から受け継いだものの中で
この太子講は子孫へつないでいくことが正しいと信じます。
商いの道も同じ、天から授かった使命に則って、前に進みます。
木と山をまもり、まちを元気にして行きたいと思います。
報恩感謝